38年前の母の手紙〜橋本五郎 読売新聞12.10より抜粋
2011.12.13 Tuesday | category:著名人のメッセージ
今、あなたから送られてきたお茶を飲んでいます。 今日は、これから山の畠に老人の憩いの森を作るため サクラの植樹に出かけます。 道路でバスをまっていると誰かが乗せてくれます。 野菜がなくなると誰かが持ってきてくれます。 遭う人遭う人がお友達になってくれます。 ありがたい人生です。 もったいない人生です。 このありがたい人生の還暦を迎えて 老後をいかに美しく生きるべきか考え 車や汽車で遠くへ花見にいけぬ老人達の憩いの 森を作るべく土地を開放し 自費でサクラを植えようと思います。 サクラの下には、山つつじ、たんぽぽ、すみれ 栗の木も5,6本つけます。 母さんは、こんな楽しい計画で胸がいっぱいです。 あなたは事故を起こさぬよう 偏食せぬよう そして、体操をすること たとえ何人のお話でも馬鹿にせず 何かのヒントをつかむようにし、 今のうちにどんどん吸収して大きくなること 幅広くなること。 色々な壁にぶつかる事でしょうが 青空のような五郎の明るさを失わぬよう 母さんは、いつも念じております。そして、信じております。 | ||